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【完全解説】サイトリニューアルの流れと進め方について徹底解説!
「WEBサイトをリニューアルしたい!けど、どう進めたらいいかわからない...。」
自社のWEBサイトをリニューアルする際、依頼者側はどのような準備が必要か、そもそもWEBサイトはどのような流れで制作されるのか、わからない点も多いかと思います。
本記事では、サーバー、ドメインの管理からサイト制作まで全て自社のみで制作している弊社の経験をもとに、サイトリニューアルの事前準備からリリース後の動きまで、WEBサイトをあまりよく知らない初心者の方でも分かりやすく紹介いたします!
サイトリニューアル担当者の方の参考になれば幸いです。
目次
サイトリニューアルの流れ
はじめにサイトリニューアルの全体像を説明します。左が依頼者側、右がWEB制作会社側でおこなう内容をまとめています。
それぞれ下記のようなワークフローで進めていきます。
※WF とは
上記の通り、サイト制作はざっくり申し上げると「①要件定義」→「②制作会社の選定」→「③企画/制作」→「④運用/改善」という流れで進行します。
まずは各項目について説明します。
サイトリニューアルの流れ:①要件定義
まずは要件定義です。現行WEBサイトの課題や閲覧してほしいターゲット、目的などWEBサイトを制作するうえで必要な要件を整理します。本項では各要件について具体的に説明します。
現在のサイトの課題を整理する
サイトリニューアルにかかる費用は決して安いものではありません。従ってリニューアルするには今あるサイト以上の効力を発揮させたいものです。
例えば課題が「アクセス数」が少ない場合、SEOの対策は必須でしょう。
SEOとは"Search Engine Optimization"の略であり、検索エンジン最適化のことです。WEBページを検索上位に出現させ、アクセス数を増やすための取り組みを「SEO対策」と呼びます。検索エンジンに狙ったキーワードで検索結果に表示されるためには、きちんとコンテンツ評価を得たサイト作りが必要です。
上記のように現状のサイトの課題に合わせて、強化していきたい部分を制作会社に伝えられるといいでしょう。
サイトリニューアルの目的の明確にする
リニューアルの目的を明確に定めると、後に様々な部署からの意見に左右されることなく、方向性がブレずに進めることができるでしょう。また、目的に応じて今後の施策が具体化されるため、例えば「CV率が低いことを改善する」ことが目的であれば、「ボタンのデザインを変更してクリック率を高める」「問い合わせフォームのUI(ユーザーインターフェース)を改善する」といった具体的な施策が想起できます。そして行った施策でどれほど改善できたのか、後の効果検証で数値化しやすいこともメリットです。
実際に挙げられるサイトリニューアルの目的は以下の例が挙げられます。
・SEO対策を実施してアクセス数を増加させる
・WEBサイトを通して企業のブランドイメージを向上する
・コンテンツを整理して問い合わせ数を増加させる
・時代に合わせWEBサイトでユーザーのUX(ユーザーエクスペリエンス)を高める
サイトリニューアルはWEBサイトを丸ごと新しく作り変えるので、自社のサイトはどのような目的でリニューアルするのか事前に明確にしておきましょう。
サイトリニューアルの流れ:②制作会社の選定
次に制作会社の選定です。世の中には数多のWEB制作会社が存在するため、その中から1社に決めることは大変なことかもしれません。現行サイトを制作した会社にリニューアルを相談するのも方法の1つですが、なるべく複数の企業の中から比較して決めたほうが良いでしょう。
本項では制作会社を選ぶ際のポイントを紹介します。
対面での打ち合わせが可能か
メールや電話だけでは修正内容やイメージを伝えるのには限界があります。また低価格での制作を強みとする制作会社の場合、打ち合わせ回数に制限があるかもしれませんので注意が必要です。
同じものを目にしながら認識合わせをおこなうことは非常に重要ですので、WEB会議や対面での打ち合わせが可能な業者に依頼するようにしましょう。
信頼のおける企業/担当者か
また担当者も重要なポイントです。「専門用語ばかり並べコミュニケーションがとれない」、「提案をしてくれない」、「メール・電話のレスポンスが何日も帰ってこない」という場合は要注意です。リリース後も付き合っていく担当者ですので、真摯に対応してくれる方か見極めましょう。
自社と近しい業種の制作実績があるか
制作実績が豊富でデザイン力が高い会社なら安心と思われる方も多いですが、自社の業種やビジネスモデルと近いWEBサイトを制作した実績があるか確認するようにしましょう。
過去の実績をもとに自社に合ったコンテンツ提案をしてくれるため、自分たちでは思いつかないアイディアを提案してくれる心強い存在になります。また業種によっては官公庁が設けているガイドラインに沿った制作をする必要や、独自のシステムを構築する必要がある恐れもあります。自社に近しい業種の制作実績があれば、それらの情報提供も期待できるでしょう。
どのような強みを持つ制作会社か
WEB制作会社はそれぞれ得意不得意分野があり、自社のWEBサイトで重視したいポイントに、深堀りした提案ができる会社を選定すると良いでしょう。
先進的でクリエイティブなWEBサイトであればデザインを得意とする会社が候補に挙がりますが、会員の個人情報などの機密情報を扱うサイトはセキュリティ面に特化した制作会社に依頼すると安心です。
WEB制作会社の特徴は主に「デザインが得意」「セキュリティに強い」「スピードが速い」「マーケティングが得意」の4つに分かれます。サイトリニューアルの目的に沿って業者選定するようにしましょう。
サーバーやドメインの手配が可能か
WEBサイトを制作した際に必ず必要になるのが「サーバー」と「ドメイン」です。WEBサイトを家に例えると、サーバーは土地、ドメインは表札のように言われることが多いです。それぞれ簡単に紹介します。
サーバー:ウェブ上で公開するにあたってWEBサイトのデータを置いておく場所
ドメイン:WEBサイトの住所(google.com、yahoo.co.jpなど)
依頼するWEB制作会社により、サーバー・ドメインの手配まで請け負う企業、おすすめのドメイン・サーバー管理会社を紹介してくれる企業、依頼者側での手配を求める企業など様々です。WEBサイトを制作したはいいものの、ドメインやサーバーを準備しないとリリースできませんので、それらの準備も必要であることは覚えておきましょう。
サイトリニューアルの流れ:③企画/制作
制作会社の選定を終えると、いよいよWEBサイトの企画/制作を開始します。
制作期間はWEBサイトの規模や制作会社により様々ですが、例えば弊社が10ページ程度のWEBサイトを制作する場合、約3か月前後の期間を要します。WEBサイト制作は、このように比較的小規模なWEBサイトでもある程度時間がかかるものです。
本項では制作会社がどのようにWEBサイトを作り上げるか、弊社の制作フローを例にわかりやすくご紹介します。
サイト構造の設計
初めに、サイトマップの設計を行います。サイトマップとは名前の通り「サイトの地図」のことで、基本的にサイトの訪問者や検索エンジンにサイトの構成を伝えるためのものです。サイトマップは制作するページや各ページで掲載するコンテンツをまとめる設計図のような役割を果たします。
サイトマップの設計後はWF(ワイヤーフレーム)の作成に入ります。
デザインとコーディング
制作会社は完成したWFをもとにデザインを作成します。デザインとは、表示されるページの見た目に関する制作を指しており、色見や文字のフォント、リンクボタンの形、掲載するイメージ写真などを反映します。この時点では画像ファイル(JPG、pngなど)での確認になります。
なお、発注前の見積の段階でデザイン提出があるか、もしくは発注後の提出となるかは制作会社により異なります。事前に制作会社へ確認しましょう。
デザインが問題なければ、コーディング(HTMLやCSSと呼ばれる言語でWebサイトを構築する工程)に入ります。マウスオーバー(対象箇所にカーソルを合わせた際の挙動のこと)した際の表示がイメージと合っているか、リンクボタンの遷移先が正しいページになっているかなど、WEBサイトの動きをメインに確認します。
プログラムの構築
コーディングではWEBサイトの動きを反映するとお伝えしましたが、コーディング時点では反映されいない部分も存在します。それはプログラムが関わる部分です。例えばお問い合わせフォームや新着情報、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を組み込んだページなど、アクセスしたユーザー、時間、場所などの特定の条件に応じて、異なる情報を自動で表示する部分はプログラムを用いて構築されます。お問い合わせすると自社や相手方にメールが飛ぶか、新着情報を投稿できるかなど確認します。
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テスト
リリースをする前にサイトに不備がないかテストをおこないます。テスト項目としては、ChromeやEdgeなど各ブラウザごとに表示を確認するレンダリングテストや、HTMLなどのソースプログラムを目視により見直すソースレビュー、その他動作検証などがあります。
リリース
テスト作業が完了すれば、ついにリリース(納品)です。リリース後はインターネット環境があれば誰でも閲覧できる状態になります。ただし、リニューアルに伴いドメイン変更があった場合、リリース直後は会社名等で検索しても表示されないかもしれません。時間の経過や、リダイレクト設定(旧サイトにアクセスした際に新サイトに飛ばす仕組み)によって新サイトへのアクセス数が増えることで、検索順位も上がっていきます。
サイトリニューアルの流れ:④運用/改善
WEBサイトは公開して終わりではなく、その後の運用と改善を繰り返すことで目的達成に近づきます。本項ではWEBサイトの運用/改善方法を紹介します。
コンテンツの定期的更新
コンテンツの更新とはサイトの情報を新たに作成、追加をすることを指します。例えば、コーポレートサイトには新着情報やお知らせのコンテンツを設けることがあります。企業によっては、ブログを作成してサイトアクセス増加のSEO対策を行っているケースもあります。さらにそのブログをソーシャルメディアに発信し、コンテンツの共有を図ることもあるでしょう。
コーポレートサイトの場合、新着情報やサービスの内容変更はユーザーにとって重要な情報です。定期的な更新はSEOの観点でも検索エンジンから推奨されていますので、積極的におこなうようにしましょう。
サイトの分析
サイトをリニューアルした後の分析は、極めて重要な作業です。分析をおこなう際はGoogleが提供している無料サービス「Googleアナリティクス」や「Googleサーチコンソール」を活用して調べてみるといいでしょう。
GoogleアナリティクスをWEBサイトに組み込むと、WEBサイトにアクセスした後のユーザーの来訪数や滞在時間、どのページに閲覧が集中しているか、サイトリピーターの割合等を知ることができます。一方Googleサーチコンソールはユーザーがどのキーワードで検索したときに表示されたかなど、アクセス前のデータを取得できるのが特長です。
それらのサービスを活用することで、ターゲット層へ正しくアプローチできているか、実際にアクセスされるユーザー層の情報を収集することで、サイト改修や新規コンテンツ制作に生かすことができます。
WEBサイト制作でよくある失敗
ここからはWEBサイト制作でよくある失敗を紹介します。
デザインにフォーカスしすぎてしまった
時代に合わせたおしゃれなサイト作りも大切ですが、ユーザービリティを損なってはページの離脱率が高くなってしまいます。メニューが探しにくい、トップページのメインビジュアルが重いなどサイトの使い勝手が悪いと、ユーザービリティが下がり、結果的に検索エンジン側からのサイト評価にも影響します。
デザインはサイトリニューアルのコンセプトや目的に合っているかを基準にすると良いでしょう。
安さだけで選んでしまった
制作費用が高ければ高いほどクオリティが上がるということはありませんが、安さだけで制作会社を選んでしまうと失敗してしまうことが予想できます。
安さが売りの制作会社では、オリジナルデザインを制作しない(テンプレートによる制作)ためお好みのデザインにできない可能性や、打ち合わせや相談回数に制限があったり、テストを十分に行わずリリース後に不備が判明するケースなどが考えられます。ご予算に合わせた制作会社選びは前提ですが、どのような制作内容か契約前に細かく確認しておきましょう。
運用しづらい設計だった
サイトリニューアル後は継続的にサイトの更新を行っていくため、運用のしやすさも大事になってきます。
「作って放置」のサイトよりも、「定期的に更新されている」方がサイトの信用度が増すでしょう。
事実、Googleはウェブマスター向けのガイドラインにて「更新を頻繁に行いましょう」「役立つコンテンツを提供し、いつも最新の状態に保ちましょう」と呼びかけ、ユーザーを探しているものをすばやく提供することがGoogleなど検索エンジンの存在価値であると述べています。
もちろんサイト改修は制作会社に依頼することもできますが、テキストや画像の差し替え程度であれば「CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)」を導入することで依頼者側で簡単に改修できます。リリース後の改修はどのようになるか、制作会社と認識合わせをしておきましょう。
まとめ
今回はWEBサイトリニューアルの全体の流れについて詳しく紹介しました。
弊社ネットコムBBのWEBサイト制作は企画提案からデザイン、構築、その後のサポートまで一気通貫でおこないますので、WEBサイトのノウハウがなくても安心です。さらにサーバーやドメイン、リリース後の保守、セキュリティ対策まで幅広くサービスを提供しておりますので、WEBサイトのリニューアルをお考えの際はぜひお気軽にお問い合わせください。
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